「自主点検チェックリスト」の活用

◇ 経理能力の水準を高めよう

経理事務は、会社が行うものですが、会社には経理の専門家がいる会社は少なく、税理士が経理の担当者を援助しながら進めています。 全く経理の知識がなくても、必要な書類を整理・保存することは可能ですが、経理担当者に、まず何をやってもらうのか、なぜこれが必要なことなのか?を理解してもらうことが大切です。 理解していないといつまでも、税理士事務所に頼ることになってしまいます。 創業予定者は会社の経理レベル、会計レベルをできるだけ上げることが会計の質を高め、その結果として自社の財務状況がより正確なものとなり、経営判断を的確にできるようになります。 そのためのツールが「自主点検チェックリスト」であり経理レベルの判断基準となりますので、活用することをお勧めしてはどうでしょうか。

◇ 企業の税務コンプライアンス向上のために「自主点検チェックリスト」を活用しよう

「自主点検チェックリスト」は、平成26年4月より全国法人会総連合が主体となって作成し、日本税理士会連合会が監修しています。 このチェックシートは企業の税務コンプライアンスを向上させる取り組みとして、個々の企業における内部統制や経理能力に関する自主点検を簡単にできるよう作成されたものです。 企業を成長させるためには、売上を増やし利益を上げることはもちろん、内部統制面の強化や経理面の質を向上させることも重要な要素となっている。この取り組みは、経営者がチェックシートを活用し自主点検することで、内部統制及び経理能力の水準(税務コンプライアンス)が向上し、自社の成長や税務リスクの軽減にもつながることを期待しています。 また、内部統制や経理水準が向上すれば、適正な決算書、適正な申告がなされることが期待できます。結果として税務調査で指摘を受ける事項の減少や調査の対象から除かれることにも繋がります。 このチェックシートは経理担当者がいる企業を対象としているので、経理担当者がいる企業は是非、活用されるよう指導してください。 チェックシートの流れは、経理担当者(点検担当者)がチェック表にある83項目を○☓で点検し、☓の項目は点検結果記入欄に内容を記入し経営者に報告することで内部統制や経理水準の改善を図るものです。 記入方法や点検項目チェック表(点検項目、区大的な点検内容、解説が記載されている。)が書かれていますので、「自主点検ガイドブック」を参照してください。

◇ 小規模企業には「自主点検チェックリスト(入門編)」を活用してください

「自主点検チェックリスト」の活用に関するアンケートを全国法人会総連合が平成26年10月に行っています。この「自主点検チェックリストを見たことがあると答えた法人は39.8%、活用したことがあると答えた法人は13.6%と、まだまだ普及されていません。 この「自主点検チェックリストを活用することで内部統制や経理能力の向上に役立つと答えた法人は82.4%と高い割合であった。しかし、従業員が5人未満の法人にとっては「自主点検チェックリスト」の点検項目が多すぎるという意見もあり、「自主点検チェックリスト(入門編)」を平成27年3月に公表しています。 「自主点検チェックリスト(入門編)」は、「自主点検チェックリスト」のおおよそ半分の項目となっていて、社内体制として文書管理、貸借対照表項目及び損益計算書項目など会社が行うべき最低の項目をチェックする点検表となっています。 まず、創業当初は「自主点検チェックリスト(入門編)」を活用することからスタートし、会社の規模が大きくなった時や「自主点検チェックリスト」でも会社が対応できるようになった時には「自主点検チェックリスト」を活用することで更に経理レベルを上がることが出来ます。

平成27年12月 瀬上富雄

全国法人会総連合「自主点検チェックリスト」紹介ページ

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